──火のそばで飲む一杯は、なぜか少し特別になる
焚き火の夜に、
もう一つ欠かせないものがあります。
それはコーヒーです。
肉を焼き、野菜を焼き、
最後に焼きおにぎりを食べる。
そのあと、
小さなケトルで湯を沸かして、
コーヒーを淹れる。
この時間が、私は好きです。
火のそばで湯を沸かす
焚き火の上に小さなケトルを置きます。
炎の上ではなく、
少し落ち着いた火のところに置くと、
静かにお湯が温まっていきます。
しばらくすると、
小さく湯気が立ち始めます。
パチパチという薪の音と、
ケトルから立つ湯気。
それを眺めていると、
急ぐ必要のない時間が流れていきます。
外で飲むコーヒーは、なぜおいしいのか
家の中で飲むコーヒーと、
焚き火のそばで飲むコーヒー。
同じ豆でも、
なぜか味が違う気がします。
理由はいくつかあると思います。
外の空気。
火の匂い。
そして、ゆっくりした時間。
普段は忙しく飲んでしまうコーヒーも、
焚き火の前では自然とゆっくりになります。
それだけで、
味の感じ方が変わるのかもしれません。
淹れ方は、シンプルでいい
特別な道具はなくても大丈夫です。
ドリッパーがあれば十分ですし、
簡単なコーヒーバッグでもいいと思います。
大切なのは、
きれいに淹れることよりも、
火のそばでゆっくり飲むことです。
焚き火は、
すべてを少しだけシンプルにしてくれます。
熾きの時間とコーヒー
焚き火には、
いくつかの時間があります。
火を起こす時間。
料理をする時間。
そして、熾きの時間。
コーヒーは、
この「熾きの時間」によく合います。
炎が落ち着き、
赤い炭だけが残るころ。
カップを手にして、
火を見ながらゆっくり飲む。
それだけで、
夜がきれいに終わる気がします。
火のそばの静かな時間
焚き火をしていると、
言葉が少なくなります。
誰かと一緒でも、
ひとりでも。
火を見ていると、
自然と静かな時間になります。
コーヒーは、
その静かな時間にちょうどいい飲み物です。
熱い湯気と、
ほのかな苦味。
それをゆっくり飲んでいると、
今日一日のことが少しずつ落ち着いていきます。
今夜も、火とコーヒー
特別なことをしなくても、
焚き火とコーヒーがあれば、
夜は少し豊かになります。
小さな焚き火台と、
ケトルと、
お気に入りの豆。
それだけで十分です。
火を見つめながら、
ゆっくりコーヒーを飲む。
今夜もひとり、
そんな時間を過ごしています。


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