ひとりで焼く牡蠣の夜

ひとり焚き火の時間

──殻が開く瞬間の、小さなごちそう

冬の夜。
火が落ち着いたころ、網の上に牡蠣をのせます。

味付けは、ほとんどしません。
塩気は海が持ってきてくれています。

殻付きのまま、ただ置くだけ。

しばらくすると、
小さな音とともに殻がわずかに開きます。

あの瞬間が好きです。


焚き火で焼くと、なぜうまいのか

ガスコンロでも焼けます。
フライパンでもできます。

でも、焚き火だと少し違う。

理由は単純で、

  • 遠赤外線の熱
  • ゆっくり伝わる火
  • 炎の揺らぎによる温度の変化

牡蠣の水分が急に飛ばず、
ふっくらと仕上がります。

強すぎない火。
これが大事です。


牡蠣を焼くときの注意

・必ず殻付きの新鮮なもの
・口が開かないものは無理に食べない
・焼きすぎない

味付けは、最後にほんの少しの醤油だけで十分です。

派手な料理ではありません。

でも、ひとりで火を囲む夜には
これくらいがちょうどいい。


ひとりで食べるから、うまい

分け合うのも楽しい。
大勢で囲むのもいい。

でも、ひとりだと、
味に集中できます。

湯気。
香り。
舌に残る海の気配。

誰かに合わせなくていい時間。

それが、この牡蠣の一番の調味料かもしれません。

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